復職には、休職していた職場に復帰する方法と、新天地に就職するという方法があります。もう一度慣れている職場で頑張ってみるのもよし、新天地で自身の力量を試しつつ新しい経験を積むのもよし。全てはあなたの手のうちにあるものだといえるのではないでしょうか?
そこで、特に今回は結婚し、子供を産んだ方への記事です。きっと、あなたがこの記事を読んでいる理由は、復職について何かしら悩んでいるのではないでしょうか?
例えば、以前働いていたところは、まだ自分を受け入れてくれるだろうか。勝手な理由で辞めたりしたのならまだしも、ほとんどの職場ではそうそう受け入れたくないわけはありません。それが常時人材不足で悩んでいる看護師ともなればなおさら。むしろ以前働いていたという経験が少しでもあるのなら(特に同じ職場でそれがあるのなら)、その意欲はとてもありがたいものです。
例えば、新しい業務や患者にすぐに対応出来るだろうか。業務はともかく、新しい患者への対応というのは新人でもベテランでも緊張するものです。むしろ緊張しない方が気持ちが慢性化している証拠であり、事故を起こしやすいと考えた方がいいと思います。
そこで、ここで考えてほしいのがその緊張を上手に扱えるかどうか。新人ならば「緊張しちゃって」と失敗を繰り返しているのもまだ可愛いものです(限度はあります)が、ベテランになってからではそれも通用しません。ここでいう緊張は、看護師と患者という適度な距離感のなかでうまれるプレッシャーに打ち勝ち、焦らずもテキパキと動ける事であるといえるでしょう。
また、新しい患者というのは、言い換えれば自身にとって初心に戻れるいいチャンスだといえるのではないでしょうか?新しい患者というのは、性格も業務もまだまだ未知数。自身のそれまでの力量を計る上でとても役に立ちます。
先述した業務は、まずは出来なくて当たり前だと考えて下さい。しかしここで、それを胸を張って明かすのではなく、だからこそ覚える努力をしていただきたいと思います。
最近は、職場や地域自治体など、いたるところで新しい医療業務や看護ケアについての勉強会が行われています。また、復職セミナーといって、復職看護師専門の勉強会もあるようですから、こういったものを活用するのもひとつの手なのではないでしょうか?
なにはともあれ、育児という大仕事から看護師として再出発する事は経験という意味でとても有意義なものとなります。ぜひ、子育て経験を生かした素敵な看護師ライフを過ごしていただきたいですね。